デジタルクリエイターの若宮正子さん。
80歳をこえて独学でプログラミングの勉強をし、アプリを開発されました。
そんな若宮正子さんの学歴や経歴をまとめました。
また現在独身である若宮正子さんの理由を、彼女の言葉から紐解いていきます。
若宮正子プロフィール

名前:若宮正子(わかみやまさこ)
生年月日:1935年4月19日
年齢:90歳(2025年11月現在)
出身:東京都杉並区
ハンドルネーム:マーチャン
趣味:旅行
若宮正子の学歴
若宮正子さんの小学・中学時代は国民学校で学ばれ
高校は東京教育大学附属高等学校に進まれます。
筑波大学附属高等学校

東京教育大学附属高等学校は、現在の筑波大学附属高等学校にあたります。
若宮正子さんが小学生のころは戦時中だったため、親元を離れた疎開生活でした。
戦争が終わって中学校に入ると本が読める時代になり、児童雑誌や本をむさぼり読む文学少女だったようです。
中卒で働く女性が多かった時代に、若宮正子さんは高校に進学されています。
若宮さんの時代の高校は、今の大学にあたりますので比較的裕福な家庭で育ったのではないでしょうか。
若宮正子の会社員時代の経歴

若宮正子さんは高校卒業後、三菱UFJ銀行(旧・三菱銀行)に就職されました。
お札を数えるのが苦手な若宮さんでしたが、機械で紙幣を数える時代になったため
「コンピューターは私の恩人」とおっしゃっています。笑
学歴格差がひどかった若宮さんの時代に男女雇用機会均等法ができ、実力で評価する社内試験制度が始まりました。
その試験を受けた若宮さんは好成績で管理職になり、副部長まで昇進されています。
若宮正子の定年後の経歴
画像引用:CHANTO WEB
若宮正子さんは定年退職後、母親の介護で外出が難しくなり、友達を作るためにパソコンを始めたそうです。
1999年にはネットでシニア同士が交流できるサイト「メロウ倶楽部」を開始。
オンライン上に写真や俳句、旅行記など会員同士で交流する場をつくりました。
画像引用:毎日が発見ネット
また若宮さんは、70歳を過ぎて「エクセルアート」を考案しました。
これはパソコンのEXCELの罫線機能とセルの塗りつぶし機能を使ってつくるデザインです。
マイクロソフト社から「エクセルの新しい使い方」として評価されています。
そして2017年、シニア向けのiPhoneゲームアプリ「hinadan」を開発されました。
これは、雛人形をひな壇に正しく配置するゲームです。
81歳でアプリを開発した実績からWWDC(アップル社が行う開発者向けのイベント)に招待され
アップル社CEOのティム・クックから「世界最高齢のアプリ開発者」と紹介されました。
現在独身の理由が言葉から分かる?
若宮正子さんは90歳になられる現在まで、正式には結婚されていません。
一応独身ということになっています。

ちょっと意味深?
その理由が何なのか?
若宮正子さんのインタビュー記事を元に検証していきます。
彼女が働いていたのは高度経済成長期の真っただ中。女性は数年勤めたら寿退社するのが一般的。夫は外で働き、妻は家庭を守ることが当たり前だった。
「お付き合いした人もいましたが、私は結婚を選択しませんでした。30代、40代になっても結婚しないなんて、という風潮もまったく気になりませんでした。人さまに迷惑をかけているわけでもないし、法を犯しているわけでもない。空気を読まなければいいんです」
若宮正子さんが銀行員になった時代は結婚したら、女性は家庭に入るのが普通だったのです。
しかし、若宮正子さんは仕事を選ばれました。



仕事の面白さをみつけたのかな?
高校卒業後、若宮さんは銀行に就職し、定年まで勤め上げた。「当時、女性は窓口業務が主で、昇進や長年働くなんて考えられませんでした。でも、私はそんな環境のなかで自分なりの方法で仕事について考えつつ仕事を続けることを選び、企画開発部といった部署や管理職も担いました。今思えば、したたかな性格でなければ長くは働けなかったなと思います」
定年を迎えた後は自分の時間に没頭した。「退職したら自分の好きなことに精いっぱい時間を使えると思って楽しみにしていました。母の介護もあったけれど、手伝ってくれる兄弟がいたので、とにかくやりたいことに熱中できたのはありがたかったです」
引用:ELLE https://www.elle.com/jp/culture/career/a64157667/masako-wakamiya-interview2503/
女性の多くが結婚を期に会社を退職する時代、若宮さんは仕事を選ばれました。
若宮正子さんは結婚か仕事かというより、自分に正直に好きなことを追い求めて生きてきたのではないでしょうか。
本人は年齢を意識していないと言う。「何歳であるかよりも、どういう生き方をしたいかのほうが大事だと思います。アプリを開発したり、エクセルを使ってアート作品を作ったり、私はその時々に夢中になれることをしてきただけ。だから人と比べるのではなく、自分のやりたいことを続けることを一番に考えています。幸せかどうかだって、私は最期のときに『いい人生だった』と思えれば、それで十分じゃないかと思います」
引用:ELLE https://www.elle.com/jp/culture/career/a64157667/masako-wakamiya-interview2503/
人は結婚したら幸せ、結婚しなかったら不幸と考えがちです。
でも若宮さんは違います。
自分が本当にやりたいことを生涯続けることが幸せなんだ、ということを教えてくれているのではないでしょうか。
「年齢を理由に何かを諦めるのはもったいない。学び続ければ、新しい世界が開けるので、高齢者こそ生涯学習が必要です。性別、学歴、国籍、身体の不自由だって関係ないです。やりたいことは、できる方法でやればいいと思います」
若い世代に向けては、AIの活用についても話すという。「インターネット台頭からAIの時代まで見てきて、次は何が出て来るんだろうとわくわくしています。何歳になっても成長できると思っていますし、これからも自分が楽しいことを続けていくだけです」
引用:ELLE https://www.elle.com/jp/culture/career/a64157667/masako-wakamiya-interview2503/
老いたから若い時のようにできないと感じる人は多いです。
でも、そんな人達に自分のペースでやればいいんだよと。
諦めず成長できると思って学び続けることが大事なんだよと。
若宮正子さんが励ましの言葉を投げかけているように感じました。
まとめ
結婚とか仕事とかに、とらわれず自分が楽しいと思うことを選んできた若宮正子さん。
結果的に、これまで独身という人生になったのだと思います。
結婚や仕事は人生において大事なことですが、人生の目的は幸せになることです。
若宮さんの言葉に独身である理由と、幸せに生きるヒントがあったのではないでしょうか。
これからの若宮正子さんのご活躍をお祈りしています!












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